しかし今現在でもかなりヤバいのに、今回の大会で足の状態を悪化させようものなら、
the end.
それだけは避けたい。一時期はDNSも考えたが、時間走の場合いつでもやめることができるのと、知った人が多く参加することもあって、気力を振り絞って参加することにした。またこの大会は、参加者の走行距離の合計に相当する金額(1km×5円)を小児がんの治療・研究費の一部にしていただくために関係団体に寄付するチャリティ大会で、参加して1km歩くだけでも意義がある。
とはいえ年度末で多忙な上、金曜の晩も遅くまで仕事でがんばったので、起きたのが昼前。慌てて着替えをカバンに放り込んで家を出る。14:00すぎに現地に着くと受付。




休憩所は既にほとんどが埋まっていたが、運よくたんだいさんの隣に陣地を置くことが出来た。ゆみさんも見つけてくれて、フォーカスされる(笑)。右膝をガチガチにサポートで固めてゆっくり準備しながら、スタート10分前にスタート地点に出る。天気は晴れてちょっと熱いぐらいだが、天気予報によれば翌日は雨模様らしい。
スタート地点でウルトラ仲間と合流すると記念撮影。またその時点で、なんと佐渡一周で行きのフェリーでご一緒した長野のTNさんと遭遇!感激!また同じく佐渡一周に参加されていたDさん、昨年はお会いできなかった私がウルトラを走る上で私淑しているchamaさんなどとお会いできた。
24時間と6時間のランナーが並ぶと15:00にスタート。本当に真面目に走るのは久しぶりなので、ペースがまったく判らない。気づいたら 6'00"/kmで走っていて、心拍数がすぐに170を超す。心臓はバクバクで一周1.5kmを走らないうちに、すでに酸欠状態。早くも目がかすんできて、幻が見えてくる。周回のスタート地点に来てるはずのないまなぴーさんの幻が見えたので、「これは早くも重症だな。しっかし、幻を見るならせめてかわいい女の子を見ればいいいのに、よりによってなんでまなぴーさんの幻を見るかなあ」と思っていたら、実物のまなぴーさんだった(笑)。前言撤回。元気が出て、3周までタッチをしながら走る。












長らくお会いしたかったchamaさんが気を使ってくれて、3〜5周と併走してくれる。これが引っ張ってくれて随分と助かったし、いろんな話を聞けて楽しかった。らりおさん、ファンタジスタさんとも久々に遭遇。颯爽と走っていく。
最初は1周10分ペース。ところがここしばらくまったくと言っていいほどまともに走っていないので、10km程度なのにふくらはぎとモモがパンパンに張ってくる。走り始めた頃同然の感じだ。結局昨年11月の肉離れ以来、まっとうに走れてないから仕方がない。
コースは船の科学館前をスタートして、海沿いの道が半分を占める見晴らしのいいコース。正直昨年参加したゆめのしまの12時間走より、走り易いし、景色もよく、また1.5kmあるのに1.1kmよりも短く感じる。エイドもパンケーキからパスタ、おでん。おにぎり、チーズケーキ等等、手かえ品かえ、いろんなものが出てくる。ただ、どれも10分もてばいいぐらいなので、周回で1回パスすると2度と食べることが出来ない可能性も大きい(苦笑)。自然、食い意地の張った私は列を見るたびに並ぶことになった。また、ドリンクはWGHで私は普段はあまり好んで飲まなかったのだが、こういう時は並みのスポーツドリンクみたいに飽きることがなく、かえっておいしく飲めた。マイ・カップを持っていった甲斐があった。


15周、22.5kmを走ったところで足の張りが限界になった上に、膝が痛み出してくる。前日の睡眠不足もあるので、足の養生を兼ねて寝ることに。よしさんかKMさんに電話して、起こしてもらおうかなとも考えたが、やっぱりやめた(苦笑)。
18:00から21:00までゆっくりと睡眠。足はまだ張りがあるものの、膝の痛みはあるようなないようなというレベルまで回復している。寒そうなので、ジャージを着ると真っ暗なロードに出る。海沿いだけに訓練を終えて停泊している海王丸を始めとして、イルミネーションがきれいに光ってきて心躍る。エイドは21:30からまた次々においしそうなものを出してくる。ラジオではWBCの中継もやってくれていた。
走っている途中で12時間走に参加されているテツランさん、KTさんに遭遇。エールを交わす。今回、この大会に参加して一番思ったのがラン友の暖かさ。周回というのもあって、追い抜いていく人が皆、「膝だいじょうぶ?」、「ファイト!」「がんばれ!」と声をかけてくれる。その人情の機微にちょっと泣きそうになった。
22:00過ぎ、なぜか腰に手を廻していちゃいちゃしているカップルがコースを通る(爆笑)。お台場は雰囲気もオシャレで「落とせる」と思ったのだろうが(邪推)、よりによってなんでこんな日にこんな場所を選んで歩くのだか。かわいそうに。ムード台無しだと思う(苦笑)。しかもそのムード満点のカップルの脇を、牛さんの仮装で追い抜いていった人の姿を見た時には、思わず笑いを禁じえなかった(笑)。
23:00すぎからまたぞろ足が危機的状況に。足の張りがひどくなってきている上に、膝も痛みが増してくる。ドクドクと右膝の血管の位置がわかるようになってきたので、24:00になったのを機に休むことに。この時点でまだ25周37.5km。
再び寝袋に篭り、復活を祈りながら休む。後で知ったのだが、0:20ぐらいに私の本籍、えどがわ〜ズの総帥がなんと時陣中見舞いに差し入れを持ってこられていたらしい。メールももらったのだが、その頃はもう夢の途中。申し訳ないっ!その後、何度か起きて足の状態を探ったが、一向に痛みがひかない。そういう状態が翌日 12:00前まで約12時間続いた。
「今回はフルの距離も走れずにおしまいかな。まあこの状態だけに仕方ないけど」と思いながら、横になったままため息をつく。正直、楽観主義者の私もこの時点では本当は半分腐ってた。ふと携帯を見ると、えどがわ〜ズの総帥とKちゃんから励ましのメールが入っている。しかも総帥は0:00すぎに会えなかったので、また昼に着くようにこっちに向かっているとのこと。ここで「ええかっこしぃ」の心が頭をもたげてきて、せめて応援に来られる人の前では、歩くでもいいから姿を見せなきゃと思い、準備を始めた。幸い膝も足全体も痛いながらまだ2周程度は走れそうな感じ。ゼリーを一気に飲み下すと、休憩所から外に出た。
幸い予報も外れて曇っているが雨は降り出してない様子。少し寒いぐらいだが、走るにはちょうどいい。走り始めた途端、周りの知合いから励ましの声をいただく。足の調子が悪いとはいえ、たっぷり15時間寝ている私と違って、24時間走ってくたくたに疲れている方々がだ。膝を故障して走れないたんだいさんも、痛むのにずっと歩きで100km走りきりそうだという。佐渡でも一緒になったむらもとさんは病気で大変で走れないのに、きっと走りたくてたまらないだろうに、皆の応援に昨日今日とわざわざ来てくれている。なんかちょっと泣きそうになりながら、足を前に進める。1周走ったところで、えどがわ〜ズの総帥が参上。いっぱい差し入れまでいただいて、胸もいっぱいになった。そこからはそこそこのペースで走りながら、痛いながらも走れる喜び、いい仲間に恵まれた喜びを全身に受けながら走る。ウルトラ仲間は15分前の14:45にあがって打ち上げに行くと言うことで、ラスト一周は気合を入れて6'00"/km(一周)9'00")で、14:40にゴール。34周51km。よく走れたと思う。仲間がいなければ20kmそこそこでリタイアだったかも。
この大会、来年は10周年。ところが2年後には建替で船の科学館がとりこわしになるらしい。続いてほしい大会なんだけどなあ。
その後の打上げでは一番寝てる人なので(笑)、元気に歓談。皆と会えてよかった〜〜〜。タウン誌に紹介される行列のできるエイドとか、最近定員オーバーの人気大会が多いのでマラソン詐欺が横行するかもとか、おバカな話題で盛り上がる。
足のダメージは明日の様子見だが、思ったほどなさそうで、現状維持かなといった感じ。何よりも、今回は本当にいい仲間に支えられているんだなあと、心底実感した大会だった。リハビリテーション・ランとしては上出来の部類だが、果たしてこの先、この状態で走れるんかな?(汗)
第9回24時間チャリティラン・ウォーク | |
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日時 | 2009/ 3/ 7(土) |
場所 | 東京都港区お台場船の科学館 |
天気 | 晴→曇 |
距離 | 51km |
タイム | 24:00:00(23:40:00) |
24時間お疲れさまでした!
まだまだ人生長いです。
急がば回れということで、無理しないでくださいね!
どうもありがとうございます。老い先短いおいぼれですが(笑)、たしかにまだまだ先がありますよね。
「急がば回れ」、ベンチャーズの曲にもありました。「Walk don't run」ですね。
最近ここのページを見つけて楽しく読ませていただき、また(体力がきついときなどに)励みにさせていただいていましたが、事件の記事のあと更新がなく、心配しています。
書けない事情があるのだと思いますが、お元気でいられることをお祈りいたします(昔のVoの弟子??より)